新型コロナウイルスの感染拡大によって、大学では同期型・非同期型の遠隔授業や、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド授業などが一般的になりつつある。アフターコロナにおいても、こうした傾向は継続されると考えられ、特にテクノロジーの進化も相まって、ハイブリッド授業への期待は高まっている。しかしその中で盲点となっているのが、オンライン授業での音声品質に関する課題だ。本稿では、2022年2月開催の「第27回FDフォーラム」でも紹介された、立命館大学のハイブリッド授業に関する取り組みを踏まえつつ、遠隔授業における音声の役割や価値、そして効果を最大化するための環境整備のポイントについて紹介する。