今、新しい働き方の時代を迎えています。テレワークや分散勤務は、永久とは言わないまでも、当面は私たちの働き方や勤務体系のひとつとして定着するでしょう。
コンサルティング調査会社のフロスト&サリバン社は、新レポート「新しい働き方の新しい会議に必要な7つのステップ」の中で、「リモート参加者は二次的参加者と位置づけられてはいけない。その発言を確実に聞き取り、またこちらの発言も確実に届けなければならない」と主張しています。
その背景は、コロナ禍によって突然強いられた在宅勤務への移行だけではありません。実際、クラウドウェブ / ビデオ会議サービス市場は、2019年から2025年までの間に世界全体のユーザーライセンス数が、年平均成長率24.6%というめざましい成長を遂げることがコロナ禍の発生以前から予測されていたとフロスト&サリバン(以下F&S)社は指摘しています。
そして現在、こうしたクラウドウェブ / ビデオ会議への移行はさらに加速しています。
F&S社は、「ビジネス要件や市場ニーズの急速な変化に伴い、大手企業はオーディオ、映像、およびコンテンツ共有機能が統合された最新のクラウド会議サービスの導入を進めている。これにより、これまでにない数の分散勤務者同士がつながりを保つことができるようになるだろう」と述べています。
クラウドは、時と場所を選ばない接続性とコラボレーションの可能性をもたらすだけでなく、すべての会議参加者を「ファーストクラス」として等しく扱うことも可能にしています。一方そのためには、あらゆる会議の基本要素は「音声」であることを理解する必要があります。映像よりも、音声が途絶えると会議は続行できなくなるからです。そしてその音声はただ音が聞こえるというだけでは不十分です。第一に明瞭であること(はっきりと聞き取れる)、第二に自然であること(聞き疲れしない、肉声に近い音質)、そして第三に他の会議用設備とシームレスに連動する使いやすさに優れたものであるべきです。
Shureのグローバル・インテグレーテッド・システム セールス担当バイスプレジデントであるジム・シャンツは、「どのような会議も、高品質のオーディオがなくては効果的に機能させることはできません。また企業規模を問わず、拡張性に優れたインフラに投資すれば、ビジネス環境の変化に対応しながら成果を上げてゆく体制を整えることができます」としています。
F&S社も同様の指摘をしており、レポートの中で「今後の組織にとって、自社が投資している最新の強力なクラウド会議サービスのみならず、それを補完する先進的な会議用AV機器が整った会議室が必要であり、勤務場所を問わず従業員が問題なく使えることが求められる」と述べています。
つまり、最新のコラボレーションプラットフォームへの投資だけでなく、発言を直接捉えるマイクロホンや再生するスピーカーなど、会議用音響システムへも正しく投資しなければ、期待する効果が得られないということです。Shureは現在、「会議用エコシステム」というソリューションコンセプトを提唱しています。マイクロホン、音声信号処理機、ミキサー、アンプ、スピーカーなど、これまでバラバラに開発されバラバラに機能し、それぞれの機能的連動やシステムとして利用する時の使い勝手などを最適化することが大変だった会議用音響機器に相互運用性を持たせるという考え方です。F&S社によればエコシステムは「ユーザーが場所を問わず高品質で一体感のある会議を体験できるようにするため、あらゆる会議室のシステム要件や音響条件に柔軟に対応できる」ものでなければなりません。
この「場所を問わず」が重要です。コロナ禍以前ひとつの会議室に集まっていたのと同じように、在宅勤務者であろうと、コールセンターやオフィスの勤務者であろうと、すべての会議参加者を平等に扱う必要性があります。特に誰かひとりでも聞き取れないなど、音響的に不利な状況を作ってはなりません。それには、優れた音声、最適に機能する機器、そしてネットワークに接続された会議室に、いつでも、どこからでもリモートアクセスできるためのクラウドプラットフォームが必要なのです。
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日常と化したオンライン会議。しかし、多くの組織では「会議室の音声が聞き取れない」という問題を抱えています。マスクやパーテーション、ソーシャルディスタンスなど、会議室ではオンラインでつなぐ相手に声が届きにくい条件が揃っています。本講演では、Shureの会議用音声機器「Stem Ecosystem」を活用して、明瞭に聞き取れる会議環境をIT担当者が構築する方法をご紹介します。
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本セミナーは、Shure MXA920 シーリングアレイマイクロホンとIntellimix Room DSPソフトウェア、そしてAVer PTC310U AI自動追尾リモートカメラとPTZ Link 外部マイクシステム連携ソフトウェアを組み合わせることで、会議用マイクの収音品質を向上させると同時に、会議用カメラが自動的に発言者を映し出すシステムの設定・構築方法について各製品の特長やデモを交えてご紹介いたします。